「メモ」とひとことで言っても、「手書きメモ」、「テキストメモ」、「ボイスメモ」、「デジカメメモ」など様々な種類がありますが、それぞれ状況に応じて、咄嗟に自分がとりやすい方法でメモを取ると思います。
殴り書きでアイデアを書き留めたり、ちょっとした空き時間にプチプチとキーボードで備忘録を入力したり、文字よりも画像で表現したほうがわかりやすいものをデジカメで記録したり....。そんな情報の断片であるメモをどうやって管理するか....。当然書きっ放しでは、メモは活かせません。いつどんな内容のメモを書きどこに保存したのか、素早く探し出せなければ有効活用には程遠いと思います。
ただ、とにかくきっちり分類してメモを振り分けなければいけないというのも面倒で、却ってストレスが溜まってしまう場合もあります(^^;) とりあえず「メモ」を関係のありそうなフォルダに放り込んでおいて、後で読み返して移動したり編集したりできる、ということであれば、大雑把な私でもできそうです。
今回使ってみたのが「ADB Idea Library」というフリーウェアです。
PocketPC版、Win32版(beta版)が公開されていて、PocketPC版の方はWM5のTreo700wでも動作可能、Win32版は母艦のWinXPで使えました。
Win32版はベータということもあり、少々バグがあるようなので、今回はPocketPC版の方のご紹介で...。
で、このソフトの特徴ですが、「PhatNotes」に似ています(^^ゞ
まずデータベースファイルのタイトルを決めます。(*.cdbファイルとして保存されます)
↓例として今回は「blog」という名前にしました。(私のブログで書く予定のもの、ということで)
↓「blog」の配下に「soft」というカテゴリを作り、更にその下に「Idea Library」というサブカテゴリを作りました。
「Idea Library」という箱(カテゴリ)に、このソフトに関する情報(メモ)をどんどん入れていきます。例えば説明文のテキストだったり、別に撮ったスクリーンショットのjpgファイルだったり、手書きメモだったり。
↓それが、Addメニューで追加できます(ちょっと隠れちゃってますが、画面下のアイコンからもメニューを実行できます)
●Text-based Idea(テキスト入力) ●Voice-based Idea(音声入力・音声が録音できます) ●Sketch-based Idea(手書き入力・カラー選択可能) ●File Attachment Idea(ファイル選択画面から各種ファイルが選べます) |
↓ファイルアタッチメント選択画面
↓手書きメモを表示
↓カテゴリ内のファイル一覧
↓追加していったファイルは「View」画面で再生ボタンを押せば、該当するアプリが起動しすぐに表示・再生ができます。テキストの表示。
↓ひとつのアイデアに、更に「サブアイデア」を関連付けることもできますし、また別のカテゴリ間でアイデアをコピーすることも可能です。アイデア(メモ)がどんどんリンクしていく形です。
↓またオプション設定では、ソフトの起動時(データベースファイルへのアクセス)におけるパスワードをかけることもできます。これは先日エントリした「KeePass」にも通じるところがありますね(^^ゞ
↓他に、Sketchのスクリーンサイズは通常のQVGA画面の他に、「400×600」や「600×400」などの設定も可能。VGA画面対応でしょうか。(Treo700wはスクエア液晶なので、ランドスケープの切替などでどうなるのかちと不明です(^^ゞ)
↓おまけ?の機能か、画面下のチェックマークのアイコンは、オプションの「System
Settings」で、「ToDoリスト入力」にするか「Outlook Tasks入力」にするかが選択できます。「Outlook
Tasks」にすると、Taskの入力画面がダイレクトに開けます。
こんな感じで結構もりだくさん、かつ使い勝手の良いソフトになっています。もちろんメモ管理ソフトとして、データの検索・フィルタ機能なども備えています。
今回の例では一応ブログに関するメモということで、目的をもってひとつのカテゴリの中でメモを取ったり、関係するファイルをアタッチメントさせていますが、前述のように「散らばったメモを、関連するカテゴリ内に放り込む」という用途に使うこともできると思います。
気になるWin32版との連携ですが、ActiveSyncでつながっていれば、母艦側の「Idea Library」からTreo700wのSDカード内にある「*.cdb」ファイルを参照することができました。
しかしながら、それを読み込もうとするとデータベースのエラーが発生してしまいます。ひょっとするとうちのPC固有の問題かもしれませんが、現時点ではうまく連携できないようです。
このジャンルのソフトでは「PhatNotes」という素晴らしいソフトがありますが、こちらのソフトはフリーウェアということもありますし、気軽に試すことができました。なお、くれぐれも運用は自己責任で(^^ゞ