ICレコーダー「Voice Trek W-1」


「でじたるこもの」では、私の持っているちょっと便利な小道具を紹介していきたいと思います。


今回は、ICレコーダー(ボイスレコーダー)の「Voice Trek W-1」(オリンパス)です(^^)






【不純な(?)購入動機】


「Voice Trek W-1」(以下W-1)を購入したきっかけ....それは「ケータイwatch」の「おとなのおもちゃ」というコーナーに紹介されていた記事を見たことがはじまりです。

ボイスレコーダーにカメラが付いてる....。しかもこんなに軽くてコンパクトで乾電池で動く....。
私はビジネスマンではないので、記事の中で紹介されているような使い方はしないわけですが、ただただ「ボイスレコーダーとカメラがくっついている小型機器」という点だけで、スパイグッズを連想してしまい、非常に魅力的に感じられたのです(^^;)

はじまりはそういう子供じみた興味からでしたが、今年に入って、また別の理由からボイスレコーダーが欲しくなりました。
それは、2003年1月末開催のとあるライブの音声を拾いたかったからです。
写真やビデオの撮影は禁止されているのではないかと予想していたので、せめて音声だけでも残すことができないか....そう思い、いろいろなボイスレコーダーを検討し始めました。

講演会などの録音に強いもの、メモリーカードに対応しているもの、MP3再生に対応しているもの....。
様々な機種を比較していく中で、純粋にボイスレコーダーの機能のみを追及すれば、恐らく別の選択肢があったと思われますが、今回のW-1を選んだのは、やはり「カメラがついている」という点に尽きると思います。
(理由は前述の通り、スパイグッズに憧れる気持ちがあったからです(^^;))
また「音声データをパソコンに転送できる」というのが最低条件でしたが、これも問題無しです。
W-1は価格的にも手頃で、はじめてボイスレコーダーなるものを手にする身としては、\20,000以上も出すのは少々ためらわれた、ということもあります。

結局ライブの数日前にオークションにて新品を入手し、無事ライブの音声を録音することができました(^^)




【音声データをCDにしたい!】


W-1で録音した音声データは接続ケーブルを通じてパソコンに転送できます。
パソコンに転送したデータは、WindowsMediaPlayerでも再生できる「WAVE」ファイルになりました。

つい先日、4月半ばにもとあるイベントがあり、そこでもこのボイスレコーダーが活躍しました。
それなりに綺麗に録れていたので、一緒に行った友達にも音声ファイルを分けてあげたいと思いました。

単にパソコン上で再生するだけなら、その転送したファイルをCD-Rにコピーするだけでよいのですが、せっかく録ったこの音声を、普通のCDプレーヤーで再生できるようにできないかと思い始めました。
また、MP3ファイルにしてSL-C700でいつでも聴けるようにしたいと思ったのですが、私のMP3変換ソフトでは原本が「音楽CD」データでないと変換作業をしてくれないのです。

そういう訳で、まずはこの音声データを「音楽CD」用データに変換する作業に取り掛かることにしました。


    W-1の音声(PC転送後) 音楽CD用に変換した値
ビットレート 88kbps 1411kbps
オーディオサンプルサイズ 4ビット 16ビット
チャンネル 1(モノラル) 2(ステレオ)
オーディオサンプルレート 22KHz 44KHz
オーディオ形式 IMA ADPCM PCM



W-1で録音したデータは、はじめは上記のような値になっています。
ファイル容量は小さいですが、それなりの音質です。

これを音楽CD用の値に変換するため、「窓の杜」でソフトを探し、「サウンド編集」というジャンルの中から、「GoldWave」というソフトを使ってみることにしました。




【GoldWaveでデータ変換】


このソフトはどうやらシェアウェアのようなのですが、Ver5.03というベータ版があり(2003年3月28日現在)、とりあえずそれをダウンロードしてみました。


↑これがファイルオープン時の画面です。
すごい多機能のようなのですが、英語のメニューの意味を調べるのも面倒なので(^^;)、とりあえずファイル形式を指定して保存してみました。
「File」から「Save as」を選択します。




↑画面下の「File Attributes」で、ファイル形式が選択できます。
たくさんあって、違いもよくわからないので、とにかく勘で「オーディオサンプルレート」を音楽CDと同じものに設定して保存してみます。

ただこれだと、「オーディオサンプルサイズ」が違うので、再びファイルをオープンして、「16ビット、ステレオ」で保存をし直しました。

このようにファイルを2回保存しなおしてみたところ、運の良いことに(^^;)上記の表のように、W-1の音声ファイルを「音楽CD」の設定値に変更することができたのです。


そしてCD-R書き込みソフトで音楽CDとしてこれらのファイルを作成しました。
ちなみに元データ(パソコン転送後のWAVEファイル)が約24MBだったのですが、変換後は約382MBもの容量になっていました。

CDコンポで再生してみたところ、何とか普通に聴くことができました。
またそのCDを元にMP3ファイルに変換を行い、SL-C700で聴いています。幸せです(^^)

かなり行き当たりばったりな変換でしたが、結果的にはボイスレコーダーで録った音声をいつでもコンポやC700で聴けるようになったので、良しとしたいと思います。



....肝心のデジカメ機能については、実はまだ全然活用していません(^^;)
ただW-1は電池の保ちも非常によいので(購入時以降まだ交換していないです)、いつでも撮れるデジカメが鞄に入っているという安心感みたいなものはあります。

デジカメ機能を活用し始めたら、またここに追記していきたいと思います。


2003.4.27UP