システム手帳といえば、「メモ書き」「アドレス管理」「スケジュール管理」が基本です。
E-500でこの三つの機能の使い勝手を試してみました。
まずは「メモ書き」の機能です。
「手書きメモ」でもよいと思いますが、私はMicrosoftのHPから無料でダウンロードできる
【PocketPaint】 というソフトを使っています。
これは「ソフト起動」→「すぐ書き込み」が出来るのです。
名前の通りペイントソフトで、スタイラスペンを使って自由な線や図が描け、bmpファイルとして保存することが可能です。
「PowerToys」というパッケージの中の一つで、いろいろなソフトが入っていますが、私が使いそうなのはこれだけだったので、他のソフトは削除してしまいました。
「アドレス管理」は基本的にデスクトップ側のOutlookで入力したものを、WindowsCEサービス(ActiveSync)でE-500側の「連絡先」に同期させています。
そのビューワには、【モバイル住所録】 を使っています。
E-503に搭載されているのと同じもので、「クラブカシオペア」のホームページからダウンロードできます。
この「モバイル住所録」は、ビューワとしてだけでなく、新規入力に工夫がなされています。
入力する項目によって、辞書モードが自動的に切り替わるのです。
特に電話番号やメールアドレスの入力では、「電話モード」、「@モード」といった具合にモバイル住所録独自の辞書が起動します。
キーボードの無いパームサイズPCに、こういう配慮はありがたいです。
欲を言えば、私はパーソナル用途なので「勤務先」より「自宅」の表示が優先されるような設定が欲しいところです。
≪ビューワ画面≫ ≪新規入力画面≫
次に「スケジュール管理」ですが、取りあえず咄嗟に書き込みたいときは「PocketPaint」で、少し余裕のあるときはE-500側で入力しています。
デスクトップのOutlookで入力したものをE-500のPocketOutlookに同期させる場合もあります。
スケジュールのビューワ&入力は、【モバイルスケジュール】 を使用しています。
「モバイル住所録」と同じところに登録されています。
ビューワとしての機能は、「1日表示」「1週間表示」「月間表示」「3ヶ月カレンダー」です。
「月間表示」は「予定」と「六曜」の切替ができます。
入力の画面も、シンプルでわかりやすくなっています。
≪1週間表示≫ ≪新規入力画面≫
メモ書きは「Pocket Paint」、アドレスは「モバイル住所録」、スケジュールは「モバイルスケジュール」という具合に、既存ソフトの不便さを補った使い易いソフトがあるからこそ、紙の手帳に近い感じで使えています。
今後はコンピュータゆえの利点、検索機能や辞典、計算機能などと組み合わせて、更に活用できればよいなと思います。
2000.2.10UP