ホームページを更新しよう


ザウルスでホームページの更新を行ってみます。

現在ではHPの更新は大きく二種類に分けられると思います。

1)CGIプログラムなどを組み込んで更新。(指定フォームに書き込み、送信。またはメール送信など)
2)HTMLファイルを編集し、FTPソフトでサーバーにアップロード。


1)の方は、日記形式のプログラムを例にとってみるとわかりやすいと思います。
私も「気まぐれ雑記」で使用している@niftyの「noteブック」「さるさる日記」など、たくさんのCGIプログラムが公開され、レンタル可能となっています。
まるで掲示板の書き込みのように、指定フォームに文章を入力したり、画像を指定したりして送信ボタンを押すだけで、HPが更新できてしまう便利な機能です。
ヤプースなど、メール(画像添付可)を送信することによって更新できるサービスもあります。
これらは、インターネットやメールなどができる環境であれば簡単に更新できるので、難しいことはありません。


2)の方は、HTMLファイルを編集するエディタとFTPソフトなどが必要です。
幸いザウルスには、大変使いやすい便利なソフトがありますので、それを利用して更新を行うことができます。

ここでは、2)の方の手順を簡単に書いてみたいと思います。
私のプロバイダは@niftyで、AirH"を使って接続しています。
参考になさる方は、ご自分の環境と適宜読み替えて下さい。


【用意したもの】

●データ通信カード型PHS(AirH")

「どこでもHTMLV」(mabさん作) をインストール。

「ZaurusFTP v1.12 geocities対応版」(うーぴー鈴木さん作) をインストール。
            


【手順】

【「どこでもHTMLV」でファイルの編集】

【「ZaurusFTP」でサーバーにUP】

 




【「どこでもHTMLV」でファイルの編集】

今回は、私の「ブックマーク」というリンクページに、リンク先のサイト名を追加する作業を行おうと思います。

更新するのは、SDカードの\_ZAURUS配下にある「\tantan」というディレクトリ(フォルダ)の中の「link.htm」というファイルです。

まず「メニュー」のボタンを押して、メニュー一覧を表示させ、Fileの「Open」を選択します。
(ファイルオープンのアイコンを直接タップしても同じです)

ドライブボタンを「C2:\」に切り替え、ディレクトリの一覧を表示させます。

[TANTAN\]をタップすると、「LINK.HTM」のファイル名が出てきたので、それを選択します。


#ザウルスでは、ファイル名は全て半角大文字で表記・認識されます。

#次回以降は「履歴Open」から直接開けます。











開いてみると文字列がずらり。
やはり少しはHTMLソースを知っていないと使えないようです。






















既存の文章と文章の間にいくつ改行が入っているのか、などを数えつつ、メニューの「タグ作成」から「改行<BR>」を配置していきます。

文字列の位置が決まり、まずリンク先のサイト名を書きました。
(「mabEditorV」などで文章を書き、クリップボード経由で貼りつけても良いかもしれません)


















そして、そのサイト名の文字列を選択した状態で、「Link」メニューから「リンク→http」を押します。

すると文字列の前後にタグが挿入されます。

後は、そのサイトのURLを正しく入力し直します。

















このように、「どこでもHTMLV」は代表的なタグが登録されています。
文と文の間に挿入したり、また文字列を指定することによって、その前後にタグの始まりと結びを配置したりしてくれます。

次に、「ローカルHTMLの閲覧」で紹介したやり方で、きちんとした形になっているかチェックをしました。
(「どこでもHTMLV」の中にもWEBブラウズ支援機能はあるのですが、取りあえず慣れている方法で行いました)


このように、テキスト主体の既存ファイルの編集はかなり楽です。

新規ファイルの場合も既存テキストファイルを読み込み、「Text→HTML化」、「改行→<BR>一括変換」などのメニューを使うことによって、基本的なページを仕上げることができます。





















更に見出しや文字の大きさ、カラーなどを設定すれば、見栄えもすると思います。
特にカラーパレットのメニューは、左図のようにイメージがつかみやすく、色の指定がし易いです。



















ファイル・ラベル・WEB・メールなどへのリンク指定も可能で、このソフトさえあればかなりのことができるのでは無いでしょうか。

それでは次のステップに移りたいと思います。




【「ZaurusFTP」でサーバーにUP】

HTMLファイルの更新をして、ブラウザ上で確認しても問題無いようでしたら、次はそれをFTPソフトでサーバーにアップロードします。

まずは「ZaurusFTP v1.12 geocities対応版」(以下ZaurusFTP)の設定を行います。
冒頭にも書きましたが、私の加入しているプロバイダは@niftyです。
また詳細はソフトに添付のドキュメントを参照して下さい。


【準備】


インストールファイル「MPKG.ZAC」を展開したドライブに、以下の2つのファイルができます。

●MPKGPPPS.DAT (PPP接続設定ファイル)
●MPKGTPPS.DAT (FTP接続設定ファイル)

この2つのファイルを編集し、保存後、F0:ドライブ(本体メモリ)の「\_zaurus」の下にコピーします。

設定は以下の通りにしました。


◆MPKGPPPS.DAT(PPP接続設定ファイル)の設定項目

設定内容 設定値例(@nifty) 説明
Dial Type= Dial Type=1 トーン(PHS)
Dial Number= Dial Number=0570570620##61 @niftyのAirH"専用アクセスポイント
Modem Type= Modem Type=PCC0 モデムカードを使用
Modem Speed= Modem Speed=33600 モデムの通信速度
Modem Max Speed= Modem Max Speed=33600 モデムの通信速度の最高速度
Connect ID= Connect ID=EZQ00355@nifty.com ダイアルアップPPP接続用のユーザーID
Connect Password= Connect Password=****** ダイアルアップPPP接続用のパスワード
DNS1Address= DNS1Address=202.248.37.74 プライマリDNSサーバーのIPアドレス
DNS2Address= DNS2Address=202.248.20.133 セカンダリDNSサーバーのIPアドレス



◆MPKGTPPS.DAT(FTP接続設定ファイル)の設定項目

設定内容 設定値例(@nifty) 説明
Server= Server=ftp5.nifty.com 接続するFTPサーバーのサーバー名
Name= Name=****** 接続するFTPサーバーのユーザーID
Password= Password=****** 接続するFTPサーバーのパスワード

※以上の項目だけを設定して、正常に接続できました。***印は私のユーザーID・パスワードなので伏字にしてあります。



≪HTMLファイルをアップロードする≫

次に更新したファイルをサーバーにUPROADする作業に入ります。
このZaurusFTPはディレクトリ対応をしており、上記の「mabEditorV」などと同様に「ディレクトリ情報ファイル」が使えるので、大変便利です。

1)画面左側のザウルス側のファイル一覧から、アップロードするものを選択します。私の場合は....

SDカード内、\_zaurus\tantan配下の「link.htm」を選択したいので、ドライブボタンを「C2:\」に切り替え、ディレクトリの一覧を表示させます。















更にディレクトリをタップしていくと、その配下のファイル名一覧が出てくるので、それをタップします。
















2)ここでファイル名はザウルスのファイル管理の特性として「半角大文字」で表記されています。
サーバーにアップロードするにあたって、同名のファイルを上書きしようとした場合は、サーバー側に元からあった小文字のファイルと今回コピーする大文字のファイルと2つ存在してしまいます。

そのようにしないために、「ファイル名自動変換機能」の設定をしておきます。 

「メニュー」ボタン→「各種設定」を選びます。
「ファイル名変換:」のところを「すべて小文字にして転送」に設定します。
これで準備はOKです。














3)「PPP接続」ボタンを押して、インターネットに接続します。

4)「FTP接続」ボタンを押して、FTPサーバーに接続します。
  ちなみに、「設定」ボタンでFTP接続設定ファイルの内容を修正できますが、これは今回限りのもので、保存はされません。

5)画面右側のFTPサーバーの一覧から受け側のディレクトリを表示させます。

@niftyの場合、「/homepage」というディレクトリの配下にHTMLファイルを収めていくので、そこをダブルタップして更にその下のディレクトリを表示させていきます。












6)送り側(ザウルス)と受け側(FTP)の準備ができたら、左側の「upl」ボタンを押します。
  すると選択されたファイルがFTPサーバーにコピーされます。

7)正常にUPROADできたか確認するため、このままブラウザを開き、HPのURLを指定します。
  変更した箇所が反映されていればOKです。



はじめて更新できたときは、大げさですがすごく感激しました。
こんな小さなマシンだけでここまでできてしまうなんて.....!
素晴らしいソフトを提供してくださるMOREソフト作家様には大感謝ですm(__)m

FTPソフトについては、HTMLファイルのみならず、ザウルス内の大事なファイルをサーバーに保管するという使い方もできます。
MI-E25DCユーザーさんなら、内蔵デジカメで撮った画像を保管するツールとしてFTPソフトを利用してもいいと思います。
(SSTのデジタルトランクなどのサービスもありますが....)

自分のサーバースペースに気軽にアクセスできるということは、単に「ホームページの更新」ということにとどまらず、工夫次第でザウルスをもっと有効活用できるのではないでしょうか。
AirH"による常時接続や無線LANなど、環境は整ってきているので、更に面白く便利な使い方を考えていければよいと思います。


2001.2.23UP
2002.4.23再UP