去って行った小物たち


数年前、初めて電子手帳を買いました。
紙の手帳も持っていたのですが、何というか小さい機械を操ることがかっこ良く見えたのです。
しかし、かなりしんどい思いをしてアドレス帳の入力をし終えたときには、「まだ紙には全然負けている」と思い、使用続行を断念しました。とても気軽にスケジュールなど書き込めそうになかったのです。
そういうことがあったせいか、ザウルスやHP100/200LXなどの小型マシンを使っている知り合いを見ても、自分には使いこなせないような気がして購入には至りませんでした。

しかし「小さいものが好き」というのは根底にあったらしく、初めて買ったパソコンはThinkPad230Cs(IBM)でした。DOSが好きでは無かったので、何とかWin95で使いました。
軽くてキーボードも打ちやすく、デザインも気に入っていました。
これでNiftyとインターネット、Eメール、スキャニング、CD-R作成をこなしたのです。思い出深いマシンですが、ハードディスクの不具合で冬眠後、オフ会にて物々交換となりました。

次に購入したノートPCがWinBook Trim(SOTEC)です。重量1.1kg、I/Oポート本体装備の、使い勝手の良いマシンでした。

この辺りまでは、まだ手元にノートPCが1台という状況だったのですが、98年冬から99年にかけて暴走が始まります。

秋葉原の某SHOPで以前から憧れていたLibretto(東芝)のSS1000が大特価で売り出されていたのです。
朝早くから店の前に並び、念願の品を手に入れました。
活用本や増設メモリ、FDDにI/Oポートetc.いろいろ買い足しました。

Librettoはメインマシンとしてかなり活躍していたのですが、今度はPC110(IBM)が\14,800というチラシが家に入ってきました。
興味本位で買ってみたところ、その小ささ(約600g)でWin95も可動するということに心が奪われ、安いからといってもう1台買ってしまう始末....(^^;)
オフ会でメモリ増設やクロップアップまでして頂きました。

ここで一段落したかと思いきや、カシオペアE-55の登場です。
小さいなー、可愛いなー、でもWindowsCE機ってどうなんだろう....?と思いつつ、ちょっと様子を見ていました。
そんな時、ドコモショップからのメーリングリストで「カシオペアforドコモ」の特売情報が流れてきました。限定50台という魅惑の文字につられ、速攻申し込みをしてしまったのです。
最初は試行錯誤で、CE機についてNiftyのフォーラムで質問し、勉強させていただきました。
かねてより懸案だったポケット電子文庫化を目指し、いろいろなファイルを取り込みました。
しかし白黒の画面で、文字は良いのですが想像以上に画像が見えにくい...!この点がどうしても譲歩できず悩んでいました。

そして次にE-500が発売され、魅力的な謳い文句がカタログに並びます。
綺麗なカラーで、なおかつたくさんの付加価値がついているE-500!
店頭で何度もチェックして、頭の隅にある「カシオペアforドコモ」を振り切って、買ってしまいました。
文字も画像もすごく美しく表示され、大満足でした。

ところが本当に目移りが激しかった私は、Niftyのフォーラムや雑誌で話題になっていたJornada680(HP)にまで手を出してしまうのです。
この頃になると半ばやけくそで、「恐怖の大王が降って来る前に欲しいものを買っておこう」などと訳のわからない理由をつけて、自分をごまかしていました。(99年7月だったので)

みな一長一短があり、それぞれに愛着あるマシンたちでしたが、結局手元に残ったのはE-500とWinBookTrimだけ、ということになりました。

皮肉なようですがデスクトップ機を購入したせいで、自宅では腰を落ち着けてパソコンに向かうようになり、自分がどういう局面で、どんなマシンを使いたいのか、やっとわかってきました。
ここまで来るのにかなり投資してしまいましたが、後悔はしていません。

デスクトップ・ノートPC、そして真に持ち運びでき、楽しめる手のひらマシン。
この3つの組み合わせで当分行けそうです。


2000.2.10UP



【追記】  2000.2.29更新

全く面目無い話ですが、実はノートパソコンを新調してしまいました(^^;)
同じCASIOのカシオペアFIVAの新型(102)です。
マイナーですがとても可愛いくて魅力的なマシンなので、使い心地など別の機会にレポートしたいと思っています。

WinBookTrimは私の実家にお嫁入りです。(出戻りというべきか....(^^;;;;;;))