スキャナで情報をクリップ


MI-TR1とCASIO製携帯スキャナFreedioとの連携で、情報を貯め込んでいこうと思います。
(このページは以前カシオペアFIVAのコーナーを公開していたときに書いたものですが、MI-TR1向けに再構成しました。)


【CASIO製携帯スキャナFreedioを使う】

freedio1.jpg Freedioは150/300dpiのフルカラースキャナで、大きさは携帯電話を大さくした感じ、100g前後のコンパクトサイズです。

電源は充電またはACアダプタ(オプション)で使用します。

データを本体に保存でき、パソコンなどへの転送は赤外線またはオプションのクレードル経由で行います。

読み取り方式は、原稿の上を手動で滑らす方法と、シートフィードの二通りです。

MI-TR1との連携に当たって重要なのが、Freedioが赤外線通信に「IrDA」の他に「IrTran-P」の方式も持っているということです。

ザウルスMI-TR1(E1も)は光通信方式の中に、「IrTran-P方式」という選択肢があります。
これを設定して、Freedioと通信が可能なのです。

Freedioは現在一般のお店では入手が困難なようですが、ヤフーオークションなどではちらほら出回っていました。(2001年9月現在)



【Freedioでスキャニング】

freedio2.jpg

まず書類を手動でスキャニングしてみました。
単体の場合、フルカラーの設定だと150dpiの精度になります。
読み取り範囲はおよそ、長さ12cm×幅8cmです。

作業が終わったら取りあえずデータを保存しておきます。
本体に保存できる容量はスキャン数回分(約1MB)なので、何ヶ所か読み取ったらMI-TR1側にデータ転送する必要があります。

ちなみにシートフィーダーでスナップ写真なども読み取ってみました。
少し差し込んでおくと、吸い込まれていきます。

※なお、IrTran-Pで転送できるのはフルカラーのデータのみとのことです。(モノクロの資料を読み込むときでも「フルカラー」の設定にしておけば別に大丈夫です)



【IrTran-P経由でデータを送受信】

freedio3.jpg データの送り先であるMI-TR1側の設定を行います。
まず、「マイコンテンツ」の中の「電子アルバム」を出しておき、「操作メニュー」から「通信タブ」の「光通信...」で、「受信」を選びます。
そして光通信方式を「IrTran-P方式」にし、「実行」を押します。
すると「受信中(IrTran-P)」の表示が出ます。

Freedio側も転送モードを「IrTran-P」にします。

双方で通信の設定をして転送を開始すると、約1分弱でMI-TR1側に受信されました。
「画像変換中」のメッセージが表示され、電子アルバムのリストの中に画像が追加されます。

保存したデータを見たところ、充分きれいで文字もちゃんと判読できました。
MI-TR1には「拡大」のメニューがあるので、多少見えにくい場合があったとしてもこれで対応できます。

MI-E1(フォトメモリー)でも同じようにやってみましたが、こちらは正直言って文字なども殆どはっきり見えず、実用レベルではない気がしました。
シートフィードで読み込んだスナップ写真などは大丈夫でしたが....。

Freedioの良いところは、ケーブルレスであり、充電さえすれば外部電源を必要としないこと、また読み取ったデータを本体のみで保存できることなどが挙げられます。
もし次機種が出るなら期待したいのは、精度は400dpi以上で本体のデータ保存容量を増やして欲しいこと(CFやスマートメディアが使えるとなお良し)、またオプションでUSB経由でデータをパソコンに転送できるような端子・ケーブルが用意されること、などです。



【情報クリップを貯め込む】

いろいろな情報をFreedioで読み取り、ザウルスをデータバンクにできたら良いと思います。
スキャニングする原稿は雑誌の記事、お店の情報、地図、写真、時刻表、レンタルCDの歌詞読み取りなど様々なものがあります。
また出先で取っておきたい情報があったら、Freedioで読み取るのも1つの方法です。

無くしやすい紙の切り抜きやかさばる資料を持たずに済むように、今後さらに活用していきたいです(^^)


2001.9.9UP