DataSlimふたたび

【21世紀はじめの買い物】 (2001.2.10UP)

【箱を開けてみた】 (2001.2.10UP)

【付属ソフトを使う・1】 (2001.3.1UP)

【付属ソフトを使う・2】 (2001.3.3UP)




【21世紀はじめの買い物】

2001年早々に可愛いものを買ってしまいました。「DataSlim2」です。
「Mobile PRESS冬号」で紹介された記事を読んだのがきっかけで、何だかとても欲しくなってしまったのです。

実は先代の「DataSlim 限定版(ダークアンドロメダ)」も持っていたのでとても悩んだのですが、これと「DataSlim2」は別物なんだと自分に言い聞かせて、約1日葛藤した結果買いました(^^;)

先代の方はJornada680とデータ連携ができるということで購入したのですが、Jornadaを手放している現在、出番もなく淋しく引き出しの奥に眠っておりました。手帳代わりに持ち歩こうとしたこともありましたが、とにかく入力に手間がかかり(ひとつの名前と電話番号を入れるのに数分かかりました)実用的でないことから、外出はたった一度きりで終わりました。
やはりビューワとしてPCなどと連携して使うしかないのだなぁとしみじみ感じたものです。

それなのに何故「DataSlim2」を買う気になったのか....。
とにかく紹介記事が購買意欲をそそりました。
最大の難点である「入力」が格段にやりやすくなったこと

1.タッチパネルによる「ソフトキーボード」
2.アドインソフトによる「手書きメモ」

この2つの存在が大きいです。
特に「手書きメモ」が使えるというのが気に入りました。走り書きできるってことは本当に大事なので。

また、このサイズで英和・和英・国語辞書を内蔵していること、アドインソフトの「支払いメモ」で簡単に支出が入力でき、それをPCに持っていける、電卓もついてる、先代とは違いOutlookとシンクロできるから今まで蓄積したアドレス帳も使える....etc
かなり揺れました。
私の持っている「DataSlim」と全然違う!サイズは同じなのに機能もメモリも多くなって使い勝手も良くなった....!
これは買いだと思いました。

PCのテキストデータも加工せずそのまま持っていけるから文庫ファイルも簡単に転送できるし、画面は見やすいし、電池は何ヶ月ももつし、何と行っても軽いし....!(この辺は先代でも同じです)
「DataSlim2」の長所ばかりが心に焼き付きます。全くいったん物欲に取り憑かれたら、自分に都合の良い情報しか目に入らないものです(^^;)
・・・・そして無事入手を果たしたのでした。


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【箱を開けてみた】

箱を開けてまず思ったのが、「え、これだけ?」ということでした。
付属品が妙に少ないというか、マニュアルの冊子らしきものが見当たらないのです。
この手の製品にはよく「はじめにお読みください」という感じの紙が添付されていますが、「DataSlim2」の箱にもこの薄っぺらい紙、保証書、CD-ROM、そして本体、ケース、ポインターなどが入っていました。
取りあえず標準付属品は全部揃っており、どうやらマニュアルはCD-ROM内にPDFファイルとして収められているようです。
これはちょっと初心者には不親切では、という気がします。せめて薄めの冊子でもあるとわかりやすいと思うのですが。

本体の印象は....店頭で見たときもちょっと思ったのですが、正直言って先代のDataSlimより外装が安っぽい感じです。
私の持っている先代は色がダークアンドロメダで高級感があったのですが、今回はちょっと....。特に右側の操作ボタンがイマイチなのが残念。
せっかく中身が充実したのだから「見た目」もカラーバリエーションを出すとか頑張って欲しかったです。
で、これらのボタンを押すのはちょっと強めが良いようです。最初画面が出て来なくて、思わず電池が入っているか確認してしまいました。

そして出てきた画面は相変わらず綺麗!コントラストがくっきり見やすいのです。
タッチパネルを触るのはちょっと不安なので、力を入れ過ぎないように優しく押してみました。右側のボタンでもメニューを選べるので、とりあえず今回はなるべく触らないようにしました。(意味がない(^^;))


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【付属ソフトを使う・1】

DataSlim2にはじめから入っているアプリケーションソフトは、「カレンダー(予定表)」、「ToDo」、「アドレス帳」、「メモ帳」、「電卓」、「世界時計」、「辞書(英和・和英・国語)」です。先代のDataSlimと大きく違うのは、電卓と辞書の搭載です。

先代は操作が右側の5つのボタンのみで簡単に数字入力ができなかったのですが、今回はタッチパネルの面目躍如で電卓のソフトが増えて喜ばしいことです。
機能としてはごく一般のカード式電卓と同じです。9桁まで計算ができます。


辞書
は、旺文社監修のもので、見出し語が英和は約4.1万語、和英は約2.3万語、国語約5.2万語とのことです。

辞書を選択してから検索語を入力しますが、ここで「ソフトキーボード」の出番です。
(日本語入力は「かな入力」だけですが、ひらがな・カタカナ・英語・数字が切り替えられるようになっています。)
調べたい語句を入力して、検索ボタンを押すだけです。
検索語は過去に入力しだ語句が10件まで登録でき、メモ帳などで入力した文字列をコピー&ペーストすることも可能です。

これらの辞書がこんなに小さい本体に組み込まれているとは驚きです。語彙数は少なめかもしれませんが、ちょっと調べたいというときに重宝しそうです。


世界時計
も見てみました。
東京、ニューヨークなど世界32都市の時刻を表示できるようになっています。
左側にホームタイム、右側にトラベルタイムを設定でき、サマータイムも考慮に入れられます。
また画面上で世界地図の都市をタップすると、一時的にその年月日時が出てくるのも面白いと思いました。


これらのソフトを使っていて気づいたのですが、DataSlim2はオートオフで電源が切れる際、直前の操作が本当に忠実に保存されるのです。
例えば電卓で計算中に放っておいて電源オフになっても、スイッチを入れるとその状況がそのまま復活します。
辞書で検索文字列を入力していて、変換前にオフになったときなども同様です。
直前の操作がすぐ再現されるのは大変使いやすいですし、初期メニューから使いたければ直接ホームボタンを押せば良いので、簡単です。
また画面下に固定のメニューアイコンが並んでおり、ソフトの切り替えが瞬時に行えるのが便利です。
(先代のDataSlimでは、何かソフトを使っている場合、一旦ホームボタンで初期画面に戻ってから別のソフトを起動しなおす必要があったのです。)

このように省電力と使い勝手の工夫が両立しているのがDataSlim2の良い点だと思いました。


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【付属ソフトを使う・2】

続いてカレンダー(予定表)の機能についてです。
当日・週間の予定の閲覧と、月のカレンダーの表示ができます。
アラームや繰り返しの設定も可能です。
PCとのシンクロが基本ですが、もちろんDataSlim2単体でも予定の新規入力・修正・削除などが行えます。

当日・週間の予定表は大変見やすく、アイコンでアラーム・繰り返し・イベント・記念日などを表示してくれます。
紙の手帳に勝るとも劣らない表現力はすごいと思います。


ToDo」は、PC側がOutolookの場合、「仕事」とシンクロされます。
優先度や期日を設定でき、リストの並び順も優先度順か期日順かの切り替えができるようになっています。
期限の表示なども可能ですし、「ToDo」としての基本はしっかりしていると思います。


次にアドレス帳ですが、PC側がOutolookの場合、「連絡先」とシンクロされます。
(シンクロに関する詳細は、「PCとの連携」を参照して下さい)
こちらも当然単体でアドレスの新規入力・修正・削除などが行えます。


それからメモ帳です。
PC側がOutolookの場合、「メモ帳」とシンクロできますし、また通常のテキストファイルなどもDataSlim2に取り込めます。
「PCとの連携」を参照して下さい)

しおり設定・指定ファイルへのジャンプ・既読マーキング・本文検索機能などの特徴があります。

入力方法がタッチパネルのソフトキーボード式になったので、少しは文章を入れてみようかと思いましたが、単文節変換のため思ったよりはかどらない、というのが正直な感想です。
ただ、先代のDataSlimよりは格段に入力しやすくなっていると思います。


しばらく使ってみて、「Outlookと連携ができるのは本当にいい!」と思いました。
私は複数のミニコンピュータを使っているので、母艦のデータが一元化できることがとても便利なのです。

またシンクロソフトである「IntelliSync for DataSlim2」が標準添付されているのも嬉しいです。
1つのパッケージを買えば余計な出費が無い、というのは大きなポイントだと思います。