「スキャナで情報をクリップ」のコーナーで、CASIOの赤外線スキャナFreedioからMI-TR1（E1）へ画像を転送するTipsを紹介しましたが、そこでの通信は「IrTran-P」という方式を使いました。
それを利用して今度は同じFreedioシリーズのプリンタで、ザウルスのデータを印刷できないものかと考えたのです。
※MI-TR1でも同じ実験をしているので、記述がダブるところがあります。
少し調べてみたところ、IrTran-Pは静止画（JPEGファイルのみ？）を赤外線で送受信する規格のようです。
ということで、プリントアウトできる可能性があるのはフォトメモリーのデータだけかな、と見当をつけました。
テキストの場合は、コピー＆ペーストでフォトメモリーに貼り付ければ画像イメージのような感じで何とか印刷できるかなぁ、などと期待していたのです。
まず実験してみたのが、フォトメモリーに直接手書きした文字を印刷できるのかどうかです。
※この時点では、手書きしたデータがどのような画像形式で保存されるか理解していなかったので、「フォトメモリーの画像なら、取りあえず印刷できそうだな」と軽い気持ちでいたのです。
ザウルス側よりも先に、Freedioプリンタの設定を始めました。
受信設定を「IrTran-Pモード」にセットし、スタンバイにしておきます。
そしてE1側ではフォトメモリーの一覧の状態で、先ほど書いた手書き文字のファイルを指定しておき、「操作メニュー」→「通信」タブ→「光通信」を選んでいきました。
送信状態で光通信方式は「IrTran-P方式」を選び、「実行」を押しました。
すると無情にも「JPEG形式データ以外の送信はできません」というメッセージが出てしまったのです。
もう、ガーン、という感じです。
やっとプリンタが修理から戻ってきて、いよいよこれから実験するぞ！という矢先にザウルス側から「ダメ」が出るとは思ってもみなかったのでした。
「PCデータに送出」とかいろいろ悪あがきもしてみましたが、結局何をやっても同じことでした。
仕方がないので今度は写真のデータで試してみることにしました。
これはもともとJPEGファイルだったものをフォトメモリー用に変換したものです。
上記と同じような手順でプリントアウトを試みたところ、すんなり印刷できました！
「IrTran-P方式」で「実行」を押した後に、「画像変換中！」というメッセージが出て、ちゃんと印刷データをFreedioプリンタ側に送ることができたのです。
Freedioはモノクロ感熱紙印刷なので、画像データを送れてもあまりきれいな画質ではありませんでしたが....。
それにしてもザウルスからプリンターを使ってデータが印刷できた、ということはちょっとした感動でした。
こうなると、ぜひとも手書き文字やエディタなどで入力したテキストを印刷できないものか....という思いが募ってしまいました。
サブタイトルどおり、私がいちばんしたいのは、テキストの印刷なのです。
情報は端末上で管理するのが望ましいのでしょうが、中にはちょっと紙に出力したほうが便利なときもあります。
お料理レシピを台所で見たいとき、紙なら濡れても気にならないとか、地図や情報などを他の人にさっと渡したいとき....それから自分の入力した文章を推敲したいとき、など様々です。
そうなると最低限、フォトメモリーのデータがプリントアウトできると良いなぁと思ったのですが、マニュアルを読んでみたところ、フォトメモリーの手書き文字などのデータは、「GIF形式」で保存される、と書いてありました。がっくり(^^;)
パソコンを使わず、ザウルスだけで操作を完結させたいので、フォトメモリーのデータ（GIF形式）をザウルス内でJPEGファイルに変換する術はないかと、いろいろなサイトを巡ってみましたが、結局見つけることはできませんでした。
そういう訳で、「どこでもプリントアウト計画」は頓挫してしまいました。
2001.10.22UP
