理想のまんがビューワ


近頃「まんが」づいてる私ですが、文庫本の場合と同様、デジタルデータ化して劣化の心配のない貴重な財産として保存したい、本棚をスリム化したい、などの願望を常々持っております。

デジタルデータ化するにはスキャナを使用しますが、修正などが少ない分、文庫本のテキストファイル化よりは手軽に行えるのかもしれません。
しかし問題なのが、それを閲覧するビューワに何を使うかだと思います。
4コママンガなどであれば、1コマずつ画面送りをするザウルスの「マンガビューワ」は大変見やすく、良い選択だと思います。
けれどもストーリーまんがの場合は、コマ割りも複雑で、登場人物の全身ポーズがあったり、2ページ見開き大ゴマなども存在します。
特に女性向けまんがはそれが顕著です。

はじめのうちMI-E1で何でもやりたかった私は、ストーリーまんがの画像もビューワできないかと試行錯誤しましたが、結局断念しました。
絶対的に画面サイズが小さいのです。
最近まんがの文庫版がよく出ており、オリジナルコミックよりも縮小された表現になっていますが、それでもサイズは「横10.5×縦15センチ」です。
MI-E1の液晶画面サイズは「およそ横5.5×縦7.5センチ」と面積比は「約4分の1」です。(図ってみてびっくりしました)
これではダメです。
スクロールの多用は間違い無くストレスがたまるでしょう。
(カシオペアE-500のときにも同じ思いをしたはずなのに、ちょっと学習されてなかったようです(^^;))

ある日書店で、ふと衝撃的な写真を見かけました。
月刊ASCIIの表紙で、本のような形をしたコンピュータ(?)の見開きの液晶に「サイボーグ009」の原作コミックと思われる画像が映っていたのです。
すごく本に近い、見やすそうな画像で、その液晶の脇には、「ebook」という名称が書いてありました。
「ebook」って聞いたことあるけど、もうこんなに本とそっくりな形のビューワマシンが世に出てるんだ....とちょっぴり興奮してしまいました。
全くの予想ですが、見開きでA4、真中で折り曲げた状態でA5サイズ位かな、と思いました。
帰ってからWEBで情報を検索したところ、期待していたものは結局探し出せなかったのですが。

ともかくパームサイズ型液晶でまんがを読むことはあきらめました。
そしてこのebookの写真を見て、今私が理想とする「まんがビューワ」の形が少しはっきりしてきたようです。

まず形状ですが、紙の本と同様、見開きで左右2つの液晶を搭載すること。
サイズは見開きA4(またはB5)、閉じるときはA5(またはB6)。
とにかく軽く薄いこと。閉じた状態で1センチ前後が希望です。
それからPCMIAカードスロット、その他にメモリスロットが備えてあること。
・・・・こんなところでしょうか。
もっと欲張れば、ネット上からデータをダウンロードするためにモデム機能を搭載する、というのもありかもしれません。

何はともあれ、見やすい画面、ぎりぎりまでの軽さ、薄さ、拡張性をもつマシン。
私的にはそれがベストだと思います。

現在出ているマシンではどれが近いか....考えてみるとビクターのinterlink(初期型)などが良いセンをいっている気がします。
今までの私は「外形サイズが小さいこと」ばかりにこだわっていましたが、「薄さ」に注目するようになってきたのです。
まんが(もしくは映像etc.)ビューワのように、ある程度画面の大きさが必要な場合でも、薄くて軽ければ使いたい気になります。

何とか出ないでしょうか....!薄ーいビューワマシンが!!


2001.6.25UP