手のひらビデオでベルばらを


【E1+CE-VR1で簡単手のひらビデオ体験】 (2001.6.22up)










【E1+CE-VR1で簡単手のひらビデオ体験】

ついにMPEG4ビデオレコーダ「CE-VR1」を購入しました。

かつて私はカシオペアE-500で、「どこでもミニシアター」の実現を目指していました。
(注:E-500にはカシオ独自の動画形式ファイルを再生する「モバイルビデオ」というソフトが付属していたのです。詳しくはこちら
しかし、元となる動画の入手方法が限られていたこと(私の場合、動画デジカメやネット上のサンプル動画)や、パソコン上での変換作業が必要であり、且つ変換元のファイル(mpg、mov、avi)のサポートするVer.によっては正常に変換できない、などの手間と障害がありました。
それでも一応E-500で動画を見ることは可能、という思いがあったので、MI-E1の「MoviePlayer」と「CE-VR1」には、はじめのうち関心が持てなかったのです。

ところがネット上で、CE-VR1を活用して楽しんでいらっしゃる方のレビューがあちこちのサイトに載っているのを見て、ちょっとずつ気になり始めました。
何しろテレビやビデオの画像が、面倒な手間をかけずに、ビデオテープに録画する感覚でMPEG4ファイル化できるというのです。
映画やドラマ、ニュースにアニメなど、テレビという豊富なコンテンツが手のひらで楽しめる、ということにかなり揺れるものがありました。

ただ、まだこの時点では決定打に欠けていました。
E-500で動画を活用しきれていないのに、MI-E1でも使えるだろうか....。
使いこなせるかどうかもわからないものに、約3万円の出費は冒険ではないか....。
そんな迷いが続きました。(私にしては珍しく長いこと悩みました(^^ゞ)

しかし、その後二つの「背中押し」がCE-VR1購入を決意させたのです。

一つ目は、「息子の幼稚園の保育参観」でした。
園児達の動く姿を収めるビデオカメラ....お母さん仲間である友人が、私の息子の姿も一緒に映してくれたのですが、息子の生き生きとしたその映像を見ているうち、動画の面白さ、かけがえの無い時間を捉える素晴らしさを思い出させてくれたのです。
すっかり埃をかぶっていたデジタルビデオカメラを復活させるきっかけになりました。
そしてこれから撮る映像をテレビの画面だけでなく、気軽に持ち歩いたり、データを圧縮してメールで父や母に送ってあげたい....そんな風に思いはじめました。

二つ目ですが、これが最大の「背中押し」でした。
ご存知の方も多いと思いますが、「ベルサイユのばら」というまんががありまして、これのアニメ版ビデオを見る機会があったのです。
・・・・子供の頃に胸を躍らせ夢中になった懐しい映像....!
それがビデオとなって手の届くところにある訳ですが、全40話10巻という大作でかなりのボリュームです。
ビデオはアナログデータだから劣化してしまう、これをデジタルデータ化したい、コンパクトにまとめたい、あの壮大な熱いストーリーをポケットに入れたい....!(以下自粛(^^;))
文庫本をテキストファイル化しようとした発想に通じる思いが頭を駆け巡りました。

以前のE-500での動画活用・「どこでもミニシアター」化は半分挫折しかけていました。
けれどもこのザウルスではCE-VR1というパートナーによって、多くの大切な映像をデジタル化し、持ち運ぶこともできる....!
これらの考えがミックスされ、CE-VR1を迎える決意が固まったのです。

それからはまた情報収集に励みました。
Googleで検索をかけ、かなり安値と思われる価格でネット通販に申し込みをしました。

着払いで到着したその荷物は、噂通り軽く、シンプルなものでした。
例によって家族が寝静まった後、テレビ、ビデオの間に本体をつなげ、とりあえず時間の短いビデオテープをメモリーカードに録画してみることにしました。
CE-VR1では手持ちのマイクロドライブ(340MB)が使えますが、MI-E1では使用できません。
そのときは45MB以下のCFしか持っていなかったので、テスト的に短時間のものでチェックしようとしたのです。
(※追記:MI-E21以降の機種ではマイクロドライブが使えるようになりましたが、うちのマイクロドライブが壊れました(;_;))

マニュアルは薄いもので、簡単に目を通しただけで操作ができました。CE-VR1自体シンプルな機械のようです。
設定は取りあえず、「160×120」のファインモードにして、ビデオの再生と同時にCE-VR1の録画ボタンを押しました。
まさに「ダビング」という感じで簡単操作です。
数分して一旦録画を終了しました。
マイクロドライブを抜き去り、デスクトップ経由でMI-E1側のCFにファイルをコピーしました。

MI-E1の「Mobile Video Player」を起動すると、新幹線の映像が出て、音も聞こえました。
(ちなみに元の映像は息子の「のりものビデオ」です(^^;))
確かに動きはビデオのように滑らかとは言えませんが、充分鑑賞に堪えうる映像でした。

MPEG4へのレコーディング自体、本当に操作が簡単なのです。
前述の通り、CE-VR1の録画ボタンとビデオの再生ボタンを押すだけでした。
ワンタッチでビデオテープのアナログデータをデジタルデータへ変換してしまうのです。
大きな驚きと楽しさでした。
こうしてたいした手間も無く、あっけなくMI-E1による「どこでもミニシアター」が実現されてしまいました。

そして今度はいよいよ「ベルサイユのばら」の番です!!
「240×176」に設定を変え、録画を開始しました。
テープ1本に4話分、約95分のストーリーが収められていて、これは約100〜120MBくらいのデータ量になりました。
後になって、ビデオ信号さえ送られているならば、必ずしもテレビの画面にビデオの映像が映っていなくても、ちゃんとメモリーカードに録画されることがわかったのですが、あまりの面白さについつい同時進行で見てしまいました。
はじめはちょっとした懐しさから「ベルばら」を見始めたのですが、いつの間にか魅き込まれ、夢中になっていました。
そしてこんなに大切な映像をコンパクトにまとめられ、持ち歩くことさえ可能にしてくれたMI-E1&CE-VR1を買って良かったと、しみじみ思ったのです。

アニメの映像は、のりものビデオなど普通の実写版に比べて、カクカク感が少ないような気がしました。
デスクトップのWindows Media Playerで表示を大きくしても、「ちょっと見にくいかな」と思う程度で、充分鑑賞できてしまいます。

ついでにアドテックの128MBのCFを2枚も購入してしまい、手のひらビデオ生活に突入しました。
次はタイマー録画などもやってみたいと思います。

私の場合、CE-VR1はアナログの動画データ(VHSビデオなど)をデジタルデータに変換してライブラリにする役割が濃いと思います。
普段はデータをデスクトップやCD-Rに保存しておいて、お出かけのときは大好きな映像をコピーして持っていく....!すごく楽しみです。
マイクロドライブなど早く対応してくれないかなぁ....。あ、あとはバッテリーが心配です(^^;)


蛇足ですが、「ベルサイユのばら」のDVDを予約してしまいました(^^ゞ
テレビの大画面でもMI-E1のコンパクト画面でもベルばらが楽しめて、幸せです!!


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2002.4.19再UP